あげゲーで在ったオクラムド司令とゼラギンスの 「お前の使命を言ってみろ!」 がカワイかった。 もえた。
拾って来たトカゲに無理くり言葉を仕込んで復唱させてる イメージ。
拾って来たトカゲみたいな精神性にしたのはイゼルカント様なんだけどね!
マインドコントロールだけじゃなく、空っぽの頭にスーパー・サイコ研究所での物理的な洗脳を掛けられてるのでは無いか。
ゲームでは精神面の成長が上手く行かず云々って書かれてたから、
若しかしたら、そもそもからして失敗作だったのかも 知れないけど。
以下、機動戦士ガンダムAGE 放映最終回 「長き旅の終わり」 感想。
一番印象に残ったのは、キオとフリットの対峙。
別媒体の話ばかり出すのもアレなんだけど、
あげゲーでの展開の方が良くて、拍子抜けで残念 って意味で。
視野が狭く、先の事を見据えている訳でも無く、ただその時に出来る事がそれだけだったから、と言うだけで動くキオだけど、
自分の身を一切顧みずに飛んで来るミサイルの真ん前に飛び出すようなひたむきさは、好きだ。
だから、本編でも撃たれていて欲しかったよ。
だいたい砲身向けたって孫に当たると認識した上で撃つ筈は無いんだから白けますがな。
フリットが引き金を引いてはいけない、と言うのなら、もっと他に気になるところが在るし、別にいいと思う。 引けばいい。
ゲームの方ではプラズマダイバーミサイルでは無かったんだっけ。 どうだっけ。
影もカタチも無かった謎兵器でしたが、ちゃんと出て来られてよかった。 まぁ、何もしてないけど。
フリット篇のセルフオマージュが多かった今回、ただ、懐かしい。
ガンダムAGEが大団円を迎えるんすか!
三つの運命が歴史になってフリットは救世主になれるんすか! やったー!!
↓
これ好戦的な火星人と上層部を殆ど殲滅して戦争に勝って融和政策に乗り出しただけじゃないすか! やだー!!
これはヴェイガンが国家としては解体されたって事になるのでは無いか。
いや、もちろん元々国家でも何でも無かったけど。
一年間完走したのに、この打ち切り感。 狙ってやれるもんじゃない。
これで一時的なものでは無くなんとかなって、テラフォーミングに37年掛けて100年戦争て…、前代未聞過ぎるだろ!!
もう年数には触れなければいいようなものを、そこに敢えて触れて足ズッコケさせてくれる辺り、
機動戦士ガンダムAGEは、本当に面白い作品だったと、再確認出来ました。
まぁ、道程はどうあれ、フリットが救世主になれたって事になったんで、いいんじゃないかな!
フリット自身が許されて救われたのなら、もう、それで。
しかし、異常な人ばかりなAGE世界でも、特にヴェイガン側の異常さは地球種よりも数段上。
アニメとしてはありえない選択なんだけど、完全に殲滅しちゃってもそんなに問題無かっただろうよな。
一般市民の一人ひとりに至るまで、全員が全員マインドコントロールを受けている、と言うのは殆ど確実だとも思うけど。
真実を何一つ知らないまま、火星からすっ飛んで来たり、そのまま戻って行ったりしたヴェイガン一般市民の事を思うと、
なんか、ぞっとする。
オープニングのシドっぽいものは結局のところ、ヴェイガンギア・シドだったと言うオチでした。
それはまぁともかく、正体を見てもあのシルエット状態とあまり差が無い。
あのシルエットをそのまま機体にしたらまぁこうなるか、と言うかんじで、見た目的サプライズ感はゼロ。
アリーさんがメガネ取ったのが衝撃的。
ここで本気出すのかよ、この女!
しかし、乗っ取りはディーヴァの伝統なんだけど、
ビシディアンクルーにも尊厳を…、仕事を与えてやってよ…。
ぷんすー! ショボーン みたいな顔させて後ろに突っ立たせるだけなんて可哀想だろ。
何きっかけで戻ったのかはやっぱり判らないけど、もう本編でもキャプテン・アッシュはアセムに戻っているのかも。
結局、均衡もビシディアンも何もほったらかしてなんとなく連邦に加担してみたり、してるように 見える。
均衡案もキオと同じでやれる事がそれしか無いって事だったんだろうけど。
いや無くは無いだろう、悪化させてるだけじゃねーか、って言うのは言わないようにしましょう。
キオの尻馬に乗ってみたりもしていたし、アセムもなかなかのふしぎちゃんだ。
まぁ、白くなり始めた辺りからもう既に相当なふしぎちゃんでは在ったけど。
形から入るキャラだと言う事は理解出来るけど、あの心理だけはさっぱりだ。
あと前にも言ったけど、人がそれ(白い狼二代目)見てどう思うかって言うの、考えないのか。
別に、極端に反感を買うような事では無いんだけど、ウルフとアセムどちらと親交が在った人でも微妙な気持ちになる人が多いと思うよ。
形から入ってるところが、特に。
って言ったらアイデンティティ否定になっちゃうけど。
あれ? アセムのアイデンティティって形から入るところなの? …あれ?
しかし、アセムはカワイイよ。 ひたすら、カワイイ。
今週はキオとニコニコしながら見詰め合ってるのがカワイかったよ! なんだこの父子!!
シドちゃんは武力介入やめなさいよ! どういうことだよ!!
最終回にもなって
『はぐれシド が あらわれた!』
『はぐれシド は いきなり おそいかかってきた』
を挟む、勇気…!
しかも、ラスボス目線で。
この辺の流れはゲームでもメッチャクチャだったけど、本編の方でもやはり流れは違えど、メッチャクチャ。
EXA-DBはどうした。 うっかり落としてしまってムシャクシャしてこうなったのか。
私の大好きなシドちゃんがヴェイガンギアの羽になっちゃうなんて! かわいそうだわ!!
と思う気持ちも本編見るまではちょっとは在ったけど、
こんな流れ見てたらもう自業自得だし、何されても文句は言えないな、シドよ。
結局、自己進化もしてないし。
最初からゼラがシドを察知していて操ろうとしていたならまだ解るけど、ゼラびっくりしてるやん。
おかしい…、この世界…、異常だわ…!
ヴェイガン機でも無い無人機シドをXラウンダー能力で操るふしぎさなんて、もうほんとうにどうでもいいな。 瑣末な事だな。
オクラムド司令 「何と言う事だ、セカンドムーンを巻き込んで、自滅するのか…」
この台詞、よかった。
テンパりやすい割に状況把握だけは素早くて冷静だな、こいつ。
死人達の宴…、ユリンは絶望的にカワイイな!
「どっせい!」 を聞いて、
合間に鬼籍に入った(で在ろう)人間に一切触れないのだけはAGEのイヤにリアリティの在るところだなぁ、と思い出しました。
そして、その直後のロディさんはロディさん史上最高に可愛かった。
キオ 「ありがとうございます!」
ロディ 「うん!」
って、とこ。
「うん!」 って…、かわいいな。
ヴェイガンギアはショーテルみたいなのがステキ。
そう言えば、
以前、ゼラに対して 言う事聞きそうに無いやら何やらかしてもおかしくないやらみたいに言ったけど、
結果から言えば、言う事はずっと聞き続けていた。
そもそも自我自体が在るか無いかと言うところだけど。
でも、応答は出来るし舌打ちも出来る。
戦闘本能だけで動いてても、ずっとガンダムと連邦製MSをターゲットとしてるから頭が全く無い訳でも無さそう。
味方機も一緒に攻撃してるのは、暴走してる訳じゃなく、
「味方は攻撃しちゃダメですよ」 って教え込まなかったからってオチじゃないか。
まぁ、何にせよ、元々理性無いに等しいモノを放り出して、 「血迷ったか、ゼラ・ギンス!」 は無いよ。
暴走しても最初の命令ずっと憶えて実行してるだけでも上出来ってレベルだろう。
オクラムド司令、 このオッさん…、まじこのオッさん…、 おもしろいな。
人と言う括りで語るのが間違いと言うようなキャラだけど、やっぱり、どうしてゼラはこんな目に遭わないといけなかったんだ…。
この、ヴェイガン機に撃たれるゼラの何も解ってないような目、なんかもう、 なんとも言えない。
こんなもん、生かされてもなぁ…。 とも思うけど、
死んだら死んだで、
人工的に造られ、弄るだけ弄られて無責任に放り出され、
言われた事やってたら謎の殺りくモンスターに何故かロックオンされ、
そうこうしてる内にフルボッコ、何も解らず死んでいく、どんな人生だ。 どんなキャラだ。 どんなラスボスだ。
そう言えば、ゼラは18歳ドンピシャの肉体年齢にされてるんだと思うけど、どうだろう。
ゼハートが18歳で止められていたところと、あとそれについての小説版での表現から引っ張って来て。
AGEって元々若者のキャラデザが全体的に幼いけど、それを差し引いてもゼラは子供に見える。
性別もよくわからないくらいに見えるところ在るし、かわいそうだと思わざるを
…いや、これ、ゼラが仮に超貫禄在るオッさんでも、6mくらい在るマッチョでも、
ぐちゃぐちゃした肉の塊に目玉だけ付けたような見た目でも、全く同じに可哀想だな。
ラスト、肖像の中に笑顔のゼラギンスが混ざっていればわかりあえたオチにもなって
キレイなお話っぽくなったのにな、とちょっと思ってしまった。
そもそもゼラが女ならもっと単純にキオとくっつく意味でのヒロインになって
火星人とわかりあえたよ! の象徴になる道も在ったのに、どうしてゼラギンスは男だったんだ。
イゼルカント様が男だからですね。 そうですね。
それを言うならクローンで在る必要性も無かったけど。
色々弄って強化人間化するんだから、元は誰でもよかったのに、どうしてクローンだったんだ。
元が強力なXラウンダーだったと言っても、造る手間考えたら適当に選んだ優秀なXラウンダーを強化人間化する方がラク。
具体的に言えばディーン辺りでよかった。
ゼハートなんかだと名将らしいし壊したら勿体無いって事になるかも知れないけど。
まぁ、彼は一人で勝手に壊れてたけど、それはまた別のお話で。
それでもクローンだったのは、イゼルカント様の自己愛とか、自己犠牲とか、そう言う精神作用か。
そう考えれば、狂気を感じる設定で、悪くないけど、ゼラからしたらほんと…、たまったもんじゃねえな。
いや、まぁ、仮にディーンを強化しても、たまったもんじゃねえだろうけど。
ゼラの今後は、
本来の人間性が戻るのか、戻らないのかにもよるだろうけど、
戻らないか、元々本来の人間性なんて無かったとなると、
一番簡単なのは殺処分する道、一番マシなのは戦闘マシーンとして利用され続ける道。
仮に人間性が戻っても、元々イゼルカント様の晩年のDNAで作られたクローンで、色々弄られてるなら長生きは出来ないと思う。
もうちょっと楽観的に考えて、
再教育したら人間性は戻って、テロメア云々の寿命の短さもEXA-DBがなんとかしてくれていて、
ゼラギンス、ふつうの男の子になれました! ってなるとしても、誰がこの子を育てるんだ。
ドレーネか。
…、それはそれで、ひどいと思うんだけど。 自分のクローン元の妻と一緒に居る事を強いられているようで。
もしもオクラムド司令に引き取られれば、正に戦闘マシーンとして利用され続ける道。
更に言うのなら、
イゼルカント様の所業のツケが、全部ゼラに向かう可能性も在る。
イゼルカント様のした事を憎むヴェイガンが居ればゼラにその憎しみが向かい、
イゼルカント様を崇拝し続けるヴェイガンが居れば、ゼラが崇拝され、イゼルカント様の影を押し付けられる。 可能性。
地球の連邦側に行ったとしても、似たようなもの。
どこかで誰かが育てないと、一人で一般人に紛れて生きる事すらも出来ないし、
育てられる段階で、本人の出自が普通に生きる道を断つ。 普通に生きるのがいいのかどうかも定かでは無いけど。
最初の話に戻って、キオが飼うと言い張ってアスノ家のペットに収まるって言うのなら、まだ少しはマシかもね。
出っ歯のコウ・ロウは生きてた!
まぁそりゃ死ぬようなイベント無かったから一応生きてるだろうなってかんじだったけど。
と言うかそれより、キオは結局ルウの日記持ってかなかったのだろうか。
イゼルカント様は大往生しましたあ! ワー!!
一応、根っからの悪人では無いって事にしたいんだろうけど、やってる事がマジキチなんだから、対外的には極悪人なイゼルカント様。
こんな人間が長年やりたい放題やって妻に看取られてベッドで死ねる、こう言うところもリアルですね。
イゼルカント様の死後、ドレーネは大変な目に遭いそうなものだけど。
ヴェイガンにでも地球種にでもボコボコに陵辱されて殺されるくらいはしそう。
ゼハートも亡き今、真相を知る者が居るかはわからないけど、
イゼルカント様の方針の異常性にはヴェイガンも少なくとも薄々は気付いていただろうし。
不満が一切溜まっていないと言う事は無いだろう。 マインドコントロールもしていたとしても、もう続けられないだろう。
あの超ワンマン政治が、頭が変わってもまだ続けられるのか。
まぁ、やろうと思えば続けられそうな気もしないでも無いけど。 ゼハートでもいけそうだった。
実際問題、戦争とか関係無く、イゼルカント様を誰かが暗殺していれば大体の事は片付いたような話で在った。
ロマリーにも出番が在ってよかったね! 肖像画だけどね!!
そう言えば、アセムとロマリーは、あのあれでもう和解成立したっぽい事になってるっぽい。
更にもう一匹くらい子供産んでたら面白かったのに。 この二人ならやりかねない。
アセムはそんな事より、連邦襲ってた時期の事をどう説明するかですが。
これ、逮捕直前の肖像?
「知らないすよー、あれはキャプテン・アッシュがやった事っしょ? 自分マジ均衡とか興味無いんで~」
が、通用したのだろうか。
13年間家族ほったらかして海賊やってても親父に怒鳴られるくらいの てへぺろ★ で済ませられるアセムを見ていると、
そりゃ、ゼハートも 「………いいなぁ」 って言うよな。 って思います。
アスノ家から戦争での死人が、マリナ以降出なかったと言うのもびっくり。
しかし、キオの子供や嫁が描かれない。 居るのかも知れないけど。
ユノアも結婚してないっぽいし、アスノ家の血は戦争に生きた三世代で途絶えてる、とも取れるエンド。
キオなら本当にずっとゼラを飼い続けている、と言うのも在り得ると思うんですけどね。 そりゃ結婚出来ないわ。
各種ゲームとか、あと小説とか、私が勝手に色々思い出したりとか、で、
AGE関係の感想書く事はこれからも在ると思うんですが、リアルタイムで書く本編の感想は終わり、かぁ。
本編の感想自体、途中からしか書いてないですが、まぁ、それはいつもの事で。
たのしかっただけに、さびしいと言うか、つまらないと言うか、ですが、
その分を 絵とか漫画とか、そう言うの方にシフトして、頑張ったりする方向で、通常進行に戻ります。